第8話・ラビットと愉快な仲間達

 はじめに
 さてさて、今回は懐かしき1年生の時の話なのですが、2年以上前の話なので記憶が曖昧な箇所もありましたが、概ね当時の再現が出来てると思います。(自信、薄/汗)
 そして今回からは、遂に黒幕・海ちゃんが登場するのですが、はっきり言って今回の話の主役は海ちゃんです!
 過去7話に渡って好き勝手やって来たラビとみっつの迷コンビも今回は完全に脇役に徹しております。
 なぜなら、今回の話は海ちゃんが恋するひめと一緒に遊びたいが為に2人をダシに使った上で企画したボーリングだったからです!!
 そんなこんなで、本編の始まりです!
                             
                             
 それは、秋から冬へと移り変わり始めた11月のある平日の事であった。(と、思う。確か。)
 その日、大学の某所で佇む2人の男がいた。
 お馴染みラビとみっつであったが、この時は出会ってまだ日が浅い上に、2人の共通の友人であり今回の主催者である海ちゃんが約束の場所に現れない事に微妙に戸惑っていた。
 ラビ 「海ちゃん、来ないな・・・。」
 みっつ 「そだねぇ・・・。」
 と、短く言葉を交わすものの、まだお互いを探っている段階なので言葉を選びながらの会話となっていた。
 海ちゃん 「どうも、お待たせしました~。エヘヘヘヘ」
 という独特の言葉と共に海ちゃんがやって来た。
 2人は声を揃えて、
 ラビ・みっつ 「遅い!」
 という型どおりの文句を言うのを笑顔で切り抜けつつ、
 海ちゃん 「では、行きますか!エヘヘヘヘ」
 と、先頭に立って外に飛び出して行った。せわしない男である。
 ひめとの待ち合わせの時間に余裕があるという事で、3人は駅までの少し雪が積もっている道を歩いて行くことにした。
 この時の会話の内容は、取り留めの無い話だったが、事前情報でお互いの性格を概ね掴めていたのも大いに役に立ったと思う。
 最も、その為にみっつのラビに対する印象は最悪だった。なぜなら、[外道]の逸話の数々を海ちゃんから幾度も聞かされていたので、ラビ得意の人当たりのよい態度にも騙されずにすんだ。
 さて、3人は[アルシュの狸小路側の玄関口]という良く解らない待ち合わせ場所へと到着て、しばらく待つとひめがやって来て、海ちゃんが話しかけた。
 最初の内は、ラビとみっつは海ちゃんが待ち人のひめに話しかけたのではなく、通行人にトイレの場所でも聞いてるのかと思っていた。(2人はひめを話でしか知らないので)
 だが、予想に反して海ちゃんが、
 海ちゃん 「こちらが、ひめですよ。エヘヘヘヘ」
 と、紹介して来たのである!先手を取られた2人は、しどろもどろになりながら自己紹介をした。
 なぜ2人が狼狽したかというと、ひめの第一印象が想像から大きく逸脱していたからである。なんと言うか、やたらと派手だったからである。金髪、目立つアクセサリー、そして美人といえる顔立ち。
                            
(当時の述懐)
みっ○氏の回想
 ・・・いや~、驚きましたよ!なんてったってあの海ちゃんの相手ですし、ダイエーのバイトで一緒にやってると聞いていたのに金髪でしょ!実は、凄いワルで海ちゃんが借金まみれになって豊平川に浮くのではないかとマジで心配になりましたよ!いやはや、くわばら、くわばら・・・。
                             
 この貴重な証言でもわかるように、2人はもっと質素で地味な女の子を想像していたようだった。
 海ちゃん「では、ボーリングに行きますか~。エヘヘヘヘ」
 みっつ「あ、ああ。じゃあ、行こうか・・・。」

 さて第8話は、いかがだったでしょう?今回は海ちゃんとひめが登場しましたが、海ちゃんの喋り方について一言。語尾に「エヘヘヘヘ」が付くのはみっつのイメージによるもので、実際にはいいませんよ~(汗)海ちゃんの名誉のために蛇足ながら付け足しておきますね(笑)
 さて、次回は第9話「ボーリング対決」の予定です。お楽しみに~!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
           [総監督・原作・監修] 海ちゃん
           [脚本・シリーズ構成] みっつ


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